続きが気になる物語
誰もいない世界
朝起きると、誰もいなかった。
両親はたぶん会社だろう。
いつものように私は身支度をして家を出る。
「 ? 」
おかしい。
誰もいない。
人はおろか、車さえ走っていない。
少し不気味だ。
私は学校に行くと下駄箱を確認した。
「よかったぁ」
下駄箱にはほとんどの人の靴があった。
私はある異変に気が付いた。
何も音が聞こえない。
私は不安になり急いで教室に入った。
「なんでっ!?」
教室には誰もいなかった。
ほかの教室も探してみた。
だが誰もいない。
音楽室、図書室、保健室……とにかく誰もいない。
職員室にも誰一人いない。
ほかに探してない場所は……
「体育館!!」
私は体育館に走り、勢いよく扉を開けた。
「 ! 」
私は目を見開いたまま、声が出なかった。