僕らはみんな、うさぎ団


あぁぁぁぁやばい!!!

どうしよう!!!

まず、なんて聞かれたっけ!?

あぁそうだ!!

「何が?!」だ!!

えっと何に対して「何が?!」なんだ!?

あぁ「すみませんでした」に対してか!!

って事は謝ってる理由を聞いてるのか!!

んっ!?何に対して謝ったんだ!?

って私が混乱していると、


負を引力に感じてしまうコノ人が、

「ふふっ………冗談だよ!!
 分ってるよ。 ちゃんと。」

私は思わず見てしまった…




負を引力に感じてしまうコノ人の顔を…




私の思っていた通り、
気さくで爽やかな笑顔で
私をからかうように笑っている。


負を引力に感じてしまうコノ人は
ちょっと意地悪もする。


私は、このまま地面を掘って
ブラジルまで行き
「うわぁぁぁあ!!!」っと叫びながら、
サンバを物凄い勢いのテンションで踊り狂いたい気分になった。


でも、そんな事はできない。
地球の真ん中には人間なんか簡単に溶かしちゃう
ドロドロした真っ赤な液体があるらしい。
だから、
ブラジルで「うわぁぁぁあ!!!」っと私が叫ぶ前に
私の体は跡形も無く溶けてしまう。

みんなはそれ以前の問題だよ!!
と言いたいだろう。

だが、私の想像の中の私は
何億年と積み重ねられた土だろうが、
どんなにデカイ岩だろうが、
みんなの大事な大陸プレートだろうが、
地球一硬い鉱石だろうが、
私の体は突き抜ける自信があった!!

でも、そんな私もドロドロした真っ赤な液体には勝てる自信がなかった。
いや、私は勝てる自身が無いのではなく、
ただドロドロした真っ赤な液体に溶けて消えてしまいたかったのかもしれない…


現実を見失ってしまっている脳みそを暴走させつづける私は
ある重大な事に気付いた!!


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