僕らはみんな、うさぎ団


「あぁコレ!?
 コレは俺の絵描き道具入れ!!

 まぁ中は絵を描くタメの道具が入ってるだけだよ。

 ほら、こんな感じ。」

っと中を見せながら話していた。

「あぁ後コレに描ある絵は
 未熟ながら自分で描いてみたんだ。

 どう!?」

っと聞いてきた。
本当は、
「物凄く上手です!!」
と、応えたかったが、
そんな事、恥ずかしくて言えなかった。

しかし、何も応えないというのも出来ないので、

「……いいです。……」

とだけ応えておいた。


すると、
何を考えてるか分らないアノ人は
嬉しそうに道具箱を閉まり、
また、話始めた。


「じゃあ、そろそろ
 俺の悩みでも聞いてもらおうかな!!

 ん~そうだなぁ…
 じゃあ…どっちを聞いてもらおうかな…

 ん~やっぱ
 恥ずかしくて、友達や家族には言えないような
 ドキツイ奴にしよう!!」


いやいやいやいやいや!!!

初対面なんだから恥ずかしくない奴にしようよ!!!
ドキツク無い奴にしようよ!!!

っと、少しパニくりつつも
心の中で私の願望をツッコミに代え、
しっかりツッコミを入れておいた。


バライティー番組が好きで…

いや…友達がいないからか…

家でバライティー番組ばかり見ているせいか
心の中でしっかりツッコんでしまった。


そして、
私が、私の願望をツッコミに代え、
しっかりと心の中でツッコミを終えたと同時に
何を考えているか分らないアノ人は、
いよいよ話始めてしまった。



< 20 / 36 >

この作品をシェア

pagetop