僕らはみんな、うさぎ団


私は家のドアを開けた!!

乱れる呼吸を整えようともせず、

濡れる床をかまいもせず、

私は自分の部屋へ向かった!!


部屋のドアを開け、机の上に置いてある
アノ白い紙を手に取った!!


アルファベットと記号で構成されている連絡先のほうを見ながら
使い慣れない携帯電話に打ち込んでいった。


私は、
この携帯の先にある答えにすがり、
泣きつくかのように、
文章を打ち、
このメールに不安と希望を抱き、
震える手で、

送信した!!!


[私なんかでも本当に生きてて良いんでしょうか?]


普段の私なら、こんなメールは絶対送らない。

送る前は気持ちが入り込みすぎ、周りが見えなくなって、
送ってしまったとしても…

送った後には気持ちが離れ、
私の脳は冷静に後悔をするはずだ。


だが…


今の私には、このメールを冷静に後悔をする余裕はなく…


ただ…


人の気持ちを、いとも簡単に飲み込んでしまう
不安という恐ろしい空間の中に


私は1人で・・・




震えていた。




暗闇に取り残された子供が、
何処にいるか分からない母親を
必死で求めるように
私は、
いつ返ってくるか分らないメールを
必死で求めた。







メールが返ってきた。







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