僕らはみんな、うさぎ団


「あっ……いやっ………
 あの……うさぎ………
 嫌いだった…?

 あっ!もしかして、うさぎの絵の理由…
 知りたかった…?」


混乱していたのもあると思うが、
きっと、本人的に
大真面目なんだろう。


だが、
私はそんな事、
もちろん
全く気にしていなかった!


と言うより
何でコノ人バンソウコウ持ってんだろう。
しかも何でうさぎ!?
なんて、
ちっとも考えていなかった!!




私の頭の中には、
今まで怪我をしてきた時に周りにいた
一般的な良心を持った人達とのやりとりが、
次々と頭の中に浮かんできた!


冷やかす人、
冷たい視線だけ送る人、
私が怪我した事を全く気にしないで、
会話を続ける人、
私の存在を元からいないものとする人、

いろんな人がいた。

でも、
心配してくれる人もいた。
手当てしてくれる人もいた。


みんな良い人だった。


良い人だった。


けど…


なんか違った。






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