【完】それでも君を愛してるんだ
「何、人の枕かんでんの」
そうクスクス笑うお兄ちゃん
「だ、だって!」
私はそういって枕に顔をうずめる
だって!の次の言葉が見つからない
「お兄ちゃんは、どうしたの?」
お兄ちゃんが私を部屋に呼ぶのは珍しい
私が勝手に行くことはあるけど
いつもそれで「ノックしろ」って言われるんだよね
私はお兄ちゃんの枕をそっとベッドにおろした
「今日、男と帰ってきてたからさ」
そう切り出すお兄ちゃん
その顔は・・・怖い。
私の額には冷や汗が流れる