【完】それでも君を愛してるんだ

お父さんは今だにお兄ちゃんと言い合いをしている

私は流れる涙を服の袖で拭った





何も、出来ない。

苦しいよ・・・お兄ちゃん。



まさに、修羅場だ。

私は呆然と立ち尽くしていた




「お父さん、やめてください・・・」




か細い声でそういったのは・・・
お母さんだった




「なっ・・・何を言ってるんだ!」

「行かせて・・・あげましょう。」

「出来るわけないだろう!
この子達は俺達の子供だぞ!」



お父さんは目頭に涙を浮かべている

初めてみた・・・父の涙だ。




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