NOAH
「今日のご飯は何かな~」
 
鼻歌交じりに階段を下りると、丁度聖が通りかかった。

「おとーしゃん、おはようございまーしゅ」
 
雛のかわいらしい挨拶に、聖は滅多に見せない柔らかな笑みを浮かべた。

「おはよう」
 
と、雛を抱き上げる。

「聖くんおはよう」
 
黎も挨拶する。

「ああ、おはよう」
 
雛に向けた笑顔、そのままで挨拶された。

「なんかさー」
 
黎が話しかける。

「聖くんに笑顔で挨拶されると照れるよ~」
 
本当に照れた表情で、黎は頭をかいた。

「は?」
 
怪訝そうな顔をする聖。

「だってかっこいいんだもん~」
 
その台詞に、聖は頭を痛めた。

「何故そういうことを言う……陽央といい、お前たちおかしい……」

「あら、アタシがどうかした?」
 
そこへ、いきなり陽央が登場する。

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