NOAH
シオとその者達はほぼ同時に軽く会釈をする。そして、黒装束を着た一人が、何やら壁の中に手を入れた。
ガコン。
重い音が響き、目の前を塞いでいた壁が、ゴゴゴゴと音をたてて両脇に開き出した。
「──!?」
思わず声を上げそうになるのをこらえ、前方に見えてくる同じように薄暗い通路の奥を見据える。
扉が開ききると、シオは無言で歩き出す。
開いた扉の向こうには、同じく黒装束を纏った者が二人、立っていた。それを横目で確認すると、スタスタと歩いていくシオの後を追った。
少し歩いていくとまた扉があり、しかしそこには番人のような者はおらず、シオが自ら壁に開いた穴に手を入れ、何かのスイッチを押した。
ガコン。
ゴゴゴゴ…。
同じように扉は開く。
奥にはまた薄暗い通路…。
その工程を二度繰り返した後、シオはレイ達を振り返った。
「もう大丈夫だろ。ここから先には人も、監視カメラもないからね」
ガコン。
重い音が響き、目の前を塞いでいた壁が、ゴゴゴゴと音をたてて両脇に開き出した。
「──!?」
思わず声を上げそうになるのをこらえ、前方に見えてくる同じように薄暗い通路の奥を見据える。
扉が開ききると、シオは無言で歩き出す。
開いた扉の向こうには、同じく黒装束を纏った者が二人、立っていた。それを横目で確認すると、スタスタと歩いていくシオの後を追った。
少し歩いていくとまた扉があり、しかしそこには番人のような者はおらず、シオが自ら壁に開いた穴に手を入れ、何かのスイッチを押した。
ガコン。
ゴゴゴゴ…。
同じように扉は開く。
奥にはまた薄暗い通路…。
その工程を二度繰り返した後、シオはレイ達を振り返った。
「もう大丈夫だろ。ここから先には人も、監視カメラもないからね」