僕は忘れるんでしょうか
カロールからハリベルまでは一直線ではないものの比較的に楽な道のりであり、都会にはない美しい風景が広がっている
まず周りに見えるのはエメラルドグリーンの海のキャベツ畑や赤い宝石模様の絨毯のトマト園
その次は太陽の欠片のように鮮やかな黄色の向日葵が一面に並ぶ
そこを抜けると恋人の上に向かって伸び、翠色の葉の傘をさしているようなニゲラの花園が出迎える
ニゲラとは春から夏にかけて咲く花の一種であり
花言葉は、
「夢でまた逢いましょう」
まさに現実離れしたこの楽園にはふさわしい花言葉である
その昔、この道のりを歩んだある一人の旅人はこう呟いた
「天使の散歩道」