僕は忘れるんでしょうか
「それじゃあこうなったのは…」
シオンは静かにそして核心に迫るように問う
「あぁ…俺達、白忍部隊のせいだな」
締め付ける胸の痛みを感じながらランクスは言う
しかし、顔つきをキッと変え今まで見たことないような真面目な顔で
「だから俺はこの白忍をいやハリベルをいや世界を変えて見せる…!その為に俺はここまで成り上がった!
お前にはその証明者になってもらいたい
どうだ、俺についてきてくれないか…?」
シオンは少しうつ向き顔を上げると
「……あなたはオレの先生なんですよ
弟子はただ師についていくだけです」
そう言ってニコっと笑みをこぼすシオン
――この日から本当の意味で師弟になれた気がした