僕は忘れるんでしょうか


「あのぅ……ほっぺた…大丈夫ですか?」

横を向いているシオンのきれいな白銀色の頭を見ながら言う








シオンはクルっと顔を少女に向けながら、

「大丈夫な訳っ!!…ない……でございます…けど…」



























――器、企、期、騎、木多〜〜!!!
今なんか変な漢字変換したけど…この女の子はまさしく!




「ゴホン…全っっ然大丈夫です(キラリーン)貴女こそお怪我は…?」




「え、えぇ…私はどこも…」
――むしろあなたの方が色々な意味でよっぽど重症じゃあ…


「それはよかった(さらにキラリーン)ということでよろしければ私とアドレス交換を……」
「正義の鉄槌!!!」


そう叫びながら間髪入れずにランクスがシオンに向かって飛び蹴りをする







もろに頭にくらい、一直線に隣の果物売りの店の壁に突っ込むシオン



「ははっ、すみませんねバカな弟子で」

先ほど空中殺法を繰り出したイケメンが爽やかに笑っている



「い、いえいえ!とんでもございません!あなた様ほどの方がこんな庶民風情にお謝りなさらなくても…」



「身分などは関係無い、そんな偏見は捨てろ……悪いがこんなにギャラリーがいなければもっと話したかったのだが…」



「お気になさらないでください…それでは見習いくんにもよろしくお願いします」



うむ分かったと頷くとランクスは伸びているシオンを担いで走っていった
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