僕は忘れるんでしょうか

〜数分前〜


「ハァ…ハァ…やっと巻けたか…?」

「大変だね〜人気者は♪」





3階建ての家の屋上から声が聞こえる



「…分かってるんだぞレッド、お前が全て仕組んだんだろ…?」

視線を変えず呆れ顔で話すランクス










「にゃはは♪やっぱりバレてた感じですか?」


「バレバレだ…本当にお前はイタズラが好きだな……お前の目当ては見当がついている、シオンだろ?」




「さぁっすがランクス!ご名答♪」

そう言うとレッドは家から飛び降りランクスに拍手をおくる





「…どうだい彼は使えそうかい?」

レッドが棒つきのアメをガリガリ噛みながら訊く







「どうだろうな……だがコイツはオレの“ソウル”を見切りやがった」

「ランクスのソウルを!?」


レッドは思わずアメの棒を口から溢す








「へぇ〜…コイツはおもしれーな…」



「そこで頼みがある」

ランクスはおぶっていたシオンを降ろしながら言う




「雷帝様へのご報告が終わったらまた外国に行かなければならない…そこでお前にコイツの修行を任せたい」
< 27 / 77 >

この作品をシェア

pagetop