僕は忘れるんでしょうか
「レッドさん…ここってもしかして…」
シオンの頭上には無数の鐘楼が高く聳え、眼前には清く華美に装飾した石像の兵士が規律を守って左右対象に並んでいる
「イッエ〜ス!お城だよん♪」
「レッドさんのお父さんっていったい何をしている人なんですか?
変態か何かですか?」
「それを言うなら兵隊か何かですか、だろ!!
何って言われても難しいなぁ…あえて言うなら…」
「レッド!そんなとこにいたのか!?」
城の内部につながる大きな扉を開きレッドを呼ぶ者の声が聞こえる
「先生!!」
「ランクス!!」
「おぉ〜シオン!やっと起きたか!?お前が急に市場で寝むりだしたから心配したんだぞ!」
――ハハハ…おかげ様でよくなりましたよ…
「そんなことよりだ、レッド!そろそろ代表者会議が始まるから早く来い!!」
「やべ!!!すっかり忘れてた〜〜〜!!シオン!お前はここで待ってろ!いいな!?」
「は、はぁ分かり…」
それだけ聞くとレッドはランクスとともに内部へ走り去った