僕は忘れるんでしょうか
「どぇ〜!!ホントに雷帝様のとこに行っていいんですか!?」
シオンがナイスなリアクションをとりながら言う
「あぁ…だが礼を失するなよ」
「わかってますって♪」
くるくる踊りながら話すシオン
「にゃはは♪ランクスぅ〜♪ま〜〜〜たあの事を言われっからシオンとオレを親父のとこに連れてくつもりだろ♪?」
「別にいいだろ…あの事はもう、うんざりなんだよ…」
すると先ほどまで小躍りをしていたシオンの動きが停まる
「どぇ〜!!レッドさんのお父さんって雷帝様なんですかっ!?」
本日、2度目のナイスリアクションをとるシオン
「イッエ〜ス!オレの親父は帝王やってるぜっ♪あっ!あとそれとなぁ……にゃは♪やっぱ言わねーでおこっと♪」
「本当にお前はイタズラが好きだな…」
ランクスが面倒くさそうにしながら溜め息をする
「レッドさん!なに隠してるんですか!?…それと先生の“あの事”ってなんですか!?」
ランクスが更にもう1度大きな溜め息をすると
「…いいからついてこい…!雷帝様の所に着けば全て分かる…」
そうして、重い足取りのランクスが興味津々のシオンと新しい棒つきアメを取りだし、舐めている上機嫌のレッドを引き連れ雷帝の下へ向かった