僕は忘れるんでしょうか
「そんなこと…どちらでも良いだろランクス…」
雷帝がランクスに苦い顔で答える
「ただ私はお前に…」
「 ダ デ ィ !?」
少年の甲高い声が空っぽの王座に響き渡る
「ムムッ!?誰か私のことをダンディーと言ったな!?」
「ヨッ!!ハリベル1の男前!!!」
ウジが扇子でパタパタ紙吹雪を散らしながら雷帝を褒め称える
当の雷帝は大きなガッツポーズをとり、いわゆる“どや顔”をしている
「……雷帝様…お戯れも程々に…」
「 ブ ラ ザ ― ! ?」
またもう一つ少年の驚嘆する大きな声がランクスを遮る
「ムムッ!?もしかしてブラジャーを着けているのがバレたか!?」
「ヨッ!!流石はハリベル1のセクシージェントルマン!!!」
雷帝が身体をくねらせイヤ〜ンという仕草をし、ウジが持っていた扇子で顔を恥ずかしそうに隠す
「……」
――やはりこの国は、ぜっっっっったいオレが変えなければ…