僕は忘れるんでしょうか
「つーことで契約書にサインを…」
レッドがくるくるペンを回しながら話を進める
「ちょ!ちょっと待ってください!先生の弟子でいるのとサインをするのはどう違うんですか!?」
「んーとなぁ…ランクスの弟子の時は、あくまで付き人であって白忍の一員ではないんだなぁこれが♪だ〜〜から白忍に入隊するのが先決ってこと♪」
「なるほど〜!んじゃあ……とりあえず必要事項を書いていけばいいんですね」
「にゃはは♪素直に言うことを聞いてくれるやつで助かるぜ♪……ギルツの野郎にも見せてやりて―な…」
「ギルツ?それ誰っすか?」
するとドアが軋む音と共に雨が路地裏のコンクリートを打つ音が聞こえてくる
「にゃはは♪噂をすればなんとやら…ってやつだな」
「おいレッド!さっさと修行を再開しやがれ…!」