僕は忘れるんでしょうか
「…もう諦めたらどうだ、もやし?これで30回目の突撃だぞ?」
ギルツが余裕の笑みをし、這いつくばるシオンを眼下におさめ話を続ける
「強さってのは初めから決められた人間にしか与えられてねーんだよ
お前がその道理に逆らったところで何も変わらない……そんなことも知らないのか?」
「ハァ…ハァ…嫌だ……そんな道理…誰が認めるか…ばーか」
シオンは立ち上がり舌を出し反論する
「にゃはは♪よ〜〜く言ったシオン♪だったら目の前で証明してみろ!今、お前がすべきことは何だ!?」
――オレのすべきこと…?
目の焦点がくらくらし、足がふらついているシオン
――オレのすべきことは……ギルツに一太刀浴びせること…だよな?とりあえずもう一回だ!!
「ハァ、ハァ…行くぞ…!ギルツ…!!」