僕は忘れるんでしょうか
「やっぱ無理!!シオンのバカ!」
「どえ!なにが!?」
シオンが困惑している隙に部屋に駆けていくミスズ
「ごめんね見習いくん
あの子ちょっと素直になれないところがあって…
あとでちゃんと謝らせるから」
ツカサが“すかさず”頭を下げる
その間、白銀頭はオロオロしているだけで
「いえっ!ぜんっぜん大丈夫ですよ!だから顔を上げてください」
としか言えなかった
「なにかあったのか?お前ら」
ギルツが一応聞いといてやる、といった体で訊いているつもりなのらしいが興味があるのをシオンは感じ取れずにはいられなかったが教えてやることにした
「カンタンにいうとミスズが先生のことを見に行こうとしたらオレが邪魔しちゃってそんで、オレにビンタしたことをたぶん…謝りたかったんだと思う」
ミスズらしいなと言っただけで、そっぽを向くように寝返りをうつギルツ
「ところでレッドさんがどこに行ったか知ってる?」
「…そういやそうだな……どうせアイツのことだからフラッと帰ってくんだろよ」