―――執着―――
ただトロくて、こんな喋り方になってしまっている可哀想な先生なのだ。勘違いしないように。



何たって50代半ばのババァだからな。



あたしは、先生の言う事に無視を決め込む………つもりだったのだが、あまりにもしつこいので言い返してみた。



「座ってるじゃん(机前に)」



「もう、工藤さんってばぁ~」



「っていうか先生なら先生らしくしなよ。先生」



嫌味っぽく言ってみた。担任100のダメージ!!……かと思いきや



「工藤さんったらぁ~」



「………」



まったく効いていなかった。




「まぁ、気の弱そうな先生だしね」






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