―――執着―――
「……………は?」



いきなり名前を出され、キョトンとしか出来なくなったあたし。



キョロキョロと辺りを見回してみるが、工藤という名前の生徒は、このクラスは愚か、この学年であたし1人しか居ない。



「……あたしが、学級代表……もとい学代をやれと?」



あたしがその男子生徒に聞き返すと、男子生徒が当たり前だろ、と言った風に頷いた。



「え、無理ってか嫌…――「じゃあ、工藤さん。学代の最初の仕事♪今、この教室に居ない、杉崎くんを探して来て頂戴」



「はぁっ?」



何かもうあたしに拒否権はないらしい。ってか最初の仕事って………



「先生。これ仮っスよね?」



「うん。そうよ~まぁ、このままいく可能性もあるけどね」
< 13 / 70 >

この作品をシェア

pagetop