―――執着―――
自分の言動のせいで、妙な雰囲気を作り出してしまい、さっきより変な沈黙が流れてしまう。
「え、えーっと・・・・・・」
とりあえず。何にもリアクションされなかった場合、どうしたらいいのだろうか?
・・・・・・誰でもいいから教えてくれ・・・・・・
行き場の無くなった人差し指は羞恥で震え、自然と顔の方も火照って来る。
そんなあたしに見かねてか、杉崎恭は口を開いた。
「嫌」
「・・・・・・」
何とも、まぁー……短い言葉。
変な沈黙を破り去ってくれたのは素直に感謝しよう。けど、その答えは気に入らなかった。