―――執着―――




「何で!?」



さりげなく手を後ろに回し、何事もなかったかのように振舞う。



まぁ、顔が赤くなってしまっているから何事も無かったかのように振舞うのには無理があるのだが。



「・・・・・・」



「何で、授業に出ないの?皆、アンタの事、心配して――――・・・」



「嘘だね」



「はっ?」



選びに選んだ言葉をアッサリと遮断され、思わずポカンとする。



しかも、それを嘘扱いされたのだ。軽くショックも受ける。



・・・・・・まぁ、嘘だけど。



「会った事もない、話した事もない人間を誰が心配する?君は心配した事、あんの?」



――――――――サァァァァァアッ










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