―――執着―――
っていうか。
「何で、そんなの答えなきゃいけないのよ?」
コイツだって今知り合ったばかりっていうか、一言二言話しただけだ。
まだクラスメイトという領域まで達していないだろう。
コイツの質問に答えるのは後だ。
「あたしが最初に質問したんだから、答えてよ」
何で授業に受けないのか
何で教室にいないで、ここにいるのか
何でそんなもん知りたいんだって聞かれたらそりゃぁ、興味本位だ。深い理由は無い。
あたしが話しを戻すと、杉崎恭はフッと少々キザっぽい笑みを浮かべて、あたしに近づいてきた。