―――執着―――
怒らずにはいられない。
そして怒りと共に、生まれた感情は“悲しさ”
どんな暴言や、どんないじめにも耐えてきたが、この言葉だけには我慢出来なかった。
“奴等の駒”
ただそれだけの言葉が、どんな刃物で突き刺すよりも深く、あたしの胸を抉ったのだ。
「アンタに・・・・・・そんな事言われたくない」
「・・・・・・」
「アンタにっ・・・・・・そんな事言われる筋合いない!!!!」
あたしは、杉崎を突き飛ばし、そのまま屋上から去っていった。