―――執着―――
こんなリーゼントバカがやる事と言えば決まってる。
「姉ちゃん、俺等金ないんだよ。貸してくんね?」
――――――――――カツアゲ
「・・・・・・」
フレンドリーに強面リーゼントに肩を組まれ、思わず眉を顰める。
カツアゲすんのに、フレンドリー関係ないだろ。コレ。
あたしは、リーゼントの手を払い、リーゼントから一歩後ずさった。
すると、リーゼントの目がか弱い獲物を取る目へと変化した。
「なぁ、俺等、家に帰る金もねぇんだわ?1万、いや8000でいいから貸してくれよ?」
「・・・・・・持ってない」
とくに、まだ何もして来ないようだから怖さは薄い。
・・・・・・これをどう切り抜けるか。