―――執着―――
あー・・・こんな事なら家から刃物の2、3本持ち歩いてれば良かった・・・・・・
まぁ、物騒だが。普段は。
ってか、中学入りたての新入生に金せびんなよ・・・・・・
さすが不景気。
プライドのへったくりもない。
「あるだろ?最近のガキは金、すっげぇ持ってるからな?」
「断定しないで下さいませんか?持って無いもんは持ってないんです」
「おうおう、威勢がいいねぇー・・・・・・でも、あんま威勢いいとモテないぜ?」
「・・・・・・」
そろそろ痺れを切らしたのか、リーゼント共はあたしににじり寄り、教科書しか入ってない鞄に手を掛けた。
「っ・・・・・・」