―――執着―――
まぁ、浮浪者くらいなら取るかもしれないが。
あたしは、鞄から手を離し、リーゼント男を突き飛ばそうと手を伸ばす
が―――――――――――
バキッ!!ドカッ!!
「・・・・・・へ?」
あたしの手は空を押しただけ、今まで間近に居たリーゼントはすでにいなかった。
っていうか・・・・・・下で伸びてる。
「何だ!?このクソガキッ!!」
「やっちまえっ!!」
リーゼント1が殴り倒された事で、闘争心が芽生えたのか、リーゼントを殴り飛ばした男・・・・・・男ぉ!?
「杉崎!?」