―――執着―――

そんな他愛のない話も、いつもの事。



とくに意味もない。ってか、他愛ない話に意味なんてあるのか？



そんな事を呑気に考えていると、クラス表の紙束を持ったハゲた先生があたし達の元へやって来て、順番にクラス表を配って回っていた。



皆、我先にと貰おうとするせいか先生がたじたじになってしまっている。………ご愁傷様。




大体の人にクラス表が配られ、自然とあたし達の手元にもクラス表が渡ってきた。



「沙羅砂、何組？」




「ん～？2組」




クラス表から自分の名前を探し当て、恵美に告げると恵美はパァァッと表情を明るくした。



「同じクラスじゃん!やったね!!今年もヨロシク!!」



「…………チッ」




「舌打ち!?」




「あぁ、神よ……神は私を見放してしまったのか……納得いかない、このクラス」