―――執着―――




「やっぱムカつく・・・まぁ、別に大した用事じゃないんだけど。アンタの管轄の杉崎くん、」



「管轄て。あたしゃ何処ぞの警察官じゃ」



あたしは、部屋の隅に荷物を放り投げ、上に羽織っていたジャージを脱ぎ捨てベッドに荷物と同じく放り投げた。



「まぁまぁ。話は最後まで聞きなさいって」



「はぁー・・・、何?どうせ、杉崎の事だから、また何かやらかしたんでしょ・・・他校の子と喧嘩?・・・あ、でもそれはないか。ここうち等の貸切だし。・・・ってか、杉崎もあんま喧嘩しないな。HAHAHA☆」



後々の委員長としての処理の事を考えて、1人で壊れていると、恵美のおキツ~いチョップが頭上から降り注いだ。



「人の話聞けっつってんのが分からんかぁぁぁぁぁぁぁああ!!


杉崎の奴、バス酔いでダウン!そんでもってロビーでぶっ倒れて、医務室に直行!わぁったか!!」



「・・・・・・」
























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