―――執着―――
近くから見たら端正な顔立ち。
髪だってサラサラだし、睫毛だって長い。
美少年・・・まではいかないけど、一つ一つのパーツは綺麗だ。
「・・・・・・」
そんな事を考えながら、ボーッと杉崎を眺めていると、階段上から先生や生徒達が降りてきた。
「あら、まぁ」
杉崎が私の肩にぐったりと、頭を乗せている・・・そんな状況を見て、うちの担任が頬の手をあて、そんな風な言葉を口にした。
「あらまぁ、じゃねぇよ。先公。どうにかしろい!!!」
思わず照れ隠しで担任に八つ当たりする。
今までの惨状を見ていたのか、恵美はほくそ笑んでいた。・・・あの野郎。
「うるせーな・・・」
挙句の果てには、横から文句が飛んだ。
・・・・どないやねん!!!!