―――執着―――

～対面～

翌日



昨日、途中で入学式を出て行った男の子、･･･つまりあたしの隣の席の男の子だ･･･は、今日学校に来ていなかった。



来ていないと言っても、鞄はあるから学校の何処かにいるのだろう。




けど教室にいない。



入学式といい、授業が始まる今日といい･･･先生に目を付けられるだろうNo.1に、さっそくも君臨する奴がもう出た。



名前は、杉崎　恭とか言ったはずだ。



噂では、近辺の小学校ではなく他県から越してきた奴らしい。



まぁ、噂なんか本当かどうかなんか分からないけれど。



あたしは、恵美の机の前で座り込み、ボーッとしながら担任になった50代半ばでマッシュールームカットの女教師の話を聞いていた。



先生のくせにトロくて、何処ぞの新任教師みたいな先生だったが、得に嫌いではない。ってか興味ない。



第一、あたしは先生を信用していない。