君と、恋
「前から言おうと思ってた」
冷たい視線があたしを見下ろす。
跨る十夜の体温が。
あたしの温かい体温を冷やす。
「俺、お前のこと」
何だか怖くて。
この先に繋げられる言葉を。
聞きたくない。
「この世で1番嫌いだから」
…本当に、十夜?
あたしが好きだった…
十夜だよね?
「と…や、何言って…、」
「んだよ、うぜえ。黙れって言ってんだろ」
そう言う十夜は。
あたしの唇をふさいだ。
「ふ…んっ、ん…十夜…ぁ」
息が出来ない。
十夜が離れてくれない。
必死に抵抗しても。
びくともしない、大きな体。