君と、恋
そう言うと、本当に嬉しいのか
結衣は目一杯に飛び跳ねた。
「じゃ、日にちは…今週の土曜日ね!2泊3日で!」
…しまった。
あたしはスケジュール帳を広げた。
土曜日からって…
月曜日も祝日だったんだ。
「ちょっと、長くない?」
あたしは本気で伝えた…つもりだった。
「だって…行きたいんだもん」
潤んだ瞳に、やっぱり勝てない。
「はい、了解です」
仕方なく、スケジュール帳に書き込んだ。
「じゃ、十夜くんと哲さんに言っといてね?」
あたしは早速携帯を開いた。
「あ、そうだ」
あたしは突然思い出したことを
結衣に伝えた。
「あたし、哲さんと…付き合うことになった、んだ」
少しためらいながら伝えた。
そう言えば昨日の今日だから、
まだ結衣に伝えていなかったんだ。
「…え!本当!?」
目をまん丸にしながら、あたしの肩を掴む。