君と、恋
「2人とも海入るでしょ?」
あたしと飛鳥ちゃんは
同時に頷いた。
「じゃ、みんな着いてきて!更衣室あるから!」
あたしは必要なものを持って、
結衣に着いて行った。
「広いな、ここ」
「そうだな。都会みたいだぜ」
あたしの後ろを歩く
哲と龍司さんが窓の外を
見て感動の言葉を漏らす。
十夜はというと、
1番後ろで飛鳥ちゃんと
並んで歩いていた。
どうしてあたしは、
すぐに見つけてしまうのか。
視界に移すまいと、
前だけを見つめ続けた。