君と、恋
「何言ってんの…、もう」
あたしは落ち着きを
取り戻すために一息つき、
着替えるために水着を出した。
「でも、お似合いですね。本当に」
透き通るような可愛い声が、
更衣室に響き渡った。
「だよね、思うよね!」
共感した感じで、
結衣と飛鳥ちゃんは顔を
見合わせて笑っている。
「でも飛鳥ちゃんだって、幸せそうじじゃない…」
やだ、あたし。
変なこと言っちゃった。
「…そう見えますか?よかった、」
飛鳥ちゃんはそう言って、
嬉しそうに笑った。
「どっちから告白したの?」
結衣はあたしにお構いなしに
質問していく。
「あ、あたしからです。ずっと好きで、この間思い切って…」
だけど顔が切なそうで、
仕方ない。