君と、恋








「何言ってんの…、もう」






あたしは落ち着きを




取り戻すために一息つき、




着替えるために水着を出した。











「でも、お似合いですね。本当に」








透き通るような可愛い声が、




更衣室に響き渡った。










「だよね、思うよね!」








共感した感じで、




結衣と飛鳥ちゃんは顔を




見合わせて笑っている。









「でも飛鳥ちゃんだって、幸せそうじじゃない…」







やだ、あたし。




変なこと言っちゃった。








「…そう見えますか?よかった、」








飛鳥ちゃんはそう言って、




嬉しそうに笑った。









「どっちから告白したの?」







結衣はあたしにお構いなしに




質問していく。






「あ、あたしからです。ずっと好きで、この間思い切って…」












だけど顔が切なそうで、



仕方ない。










< 53 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop