君と、恋
「1番始めに、好きな人がいるって言われて。まだその人のこと、好きなのかな…って」
優しい結衣は、
飛鳥ちゃんの肩を擦った。
「大丈夫だよ。何も言ってあげられないけど、好きなら信じるっきゃないじゃん!」
結衣らしい励ましに、
あたしはほっとした。
「早く行かないと!大好きな十夜くんに水着姿見せないと、ね!」
「はい!」
あたしは気の利いた言葉が出なかった。
何を言っても、きっと
優しい言葉にはならないし。
だからきっと、
また自分を守ったんだ。