君と、恋
Fifth episode
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「おっはよ~!」
いつも通りの朝。
結衣に飛びつかれて始まる。
「昨日はありがとうね」
「全然!また行こうね!」
昨日まで、結衣の大きな
別荘にいた。
そして昨日の夜。
あたしはずっと言えなかった気持ちを
結衣に告げた。
結衣は、始めは驚いていたけど、
辛かったねって。
あたしの頭を撫でながら
泣いてくれた。
「それにしても、大きすぎでしょ!」
結衣は、自分のしたことに
悔やんでいるようにも見えた。
十夜を誘ったこと。
いつもなら普通のことでも。
今のあたしにとっては、
何でもない苦痛でしか
ないのだから。
"ごめんね、紗月"
そう言って流した涙を。
あたしは拭ってやることしか
出来なかった。