君と、恋
それから月日が流れて、
季節は秋。
通り過ぎた夏休みには
あたしと龍司さんは補習。
哲は結構いい方で、
テストの順位は上の方。
結衣は賢い手を使って、
補習はなし。
結局夏休み期間の半分は
学校で過ごすことに。
「俺、もう勉強嫌…」
「あ、あたし…頭パンクする…」
そうやってうなだれる2人を。
「頑張って!早く終わらせて遊ぼうよ!」
「こればかりは手貸せねえな…」
哲と結衣は、
呆れ気味で眺めていた。
休みの日は、
4人で遊んだり2人で遊んだり。
海にも行ったし、水族館も行った。
テーマパークは人混みがすごくて、
身動きが取れなかったことしか
覚えていないくらい。
1つ増えた事は、
あたしと哲の携帯に
おそろいのストラップが
付いたこと。
お互いの名前が入った
テーマパークのキャラクター。
何も付いていなかった携帯に、
哲との"お揃い"が出来た。