君と、恋
「きゃあっ!」
あたしの携帯を奪った男に
気を取られていた瞬間。
「い…やだ、やめっ…」
結衣にまたがる男の姿があった。
それは見た事もない男達。
「なあ、上坂。どうせ市橋も一緒なんだろ」
くくくく、と笑う不気味な男。
「15分以内に来なかったら」
男はあたし達をじっくりと見つめ。
「女がどうなっても知らねえから」
耳から離されたあたしの携帯は。
男の手によって、
通話を切られてしまった。