君と、恋












「俺と龍司、ここから遠い所にいて。藤田くんが行く、って」












そういうことだったんだ。


経緯を知って、納得。















「でも…よかった。無事で」











「大丈夫。ありがとう、来てくれて」




















すると哲は小さな声で。














"俺が助けたかった"










そう耳元で囁いた。



















「ふふ…、哲ありがとね」
















抱きしめる弱々しい手を、


あたしがしっかりを


強く握りしめて。
















「哲…帰ろっか」


















暗い場所から、


立ち去った。






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