花と蝶
『というわけで…』
チュッ☆
最初、何をされたかわからなかった
横には蝶野君の綺麗な顔があって、ほっぺたに柔らかい感触
『き…『きゃー!嫌~!!』
私が叫ぶ前に、周りの女の子達にそう言われた
いつまでたっても、蝶野君は私のほっぺたを離そうとしない
『蝶野君…?』
声をかけたら、蝶野君はゆっくりと私から離れた
…と、思ったら
次は私の耳元でこう囁いた
『あんた、俺の事好きだろ?』
次は、私が答える前にこう呟いた
『あんたの事、気持ちよくしてあげよっか?』
いつもの王子様の笑顔じゃなくて、小悪魔のような顔でそう言われた