四月馬鹿、偽りのプロポーズ。【BL】


有貴さんの顔は、少し吊った猫のような瞳が印象的な、綺麗系。

お兄さんの方は、何て言うか、甘い感じだった。

髪型とかが、お兄さんの顔を更にそう引き立たせているのかもしれない。


パッと見、違う印象を受ける有貴さんとお兄さんだけど、よーく見ると、なんだかそっくりで。


やっぱり、兄弟なんだね。

僕と兄ちゃんも、端から見たらそんな感じに見えるのかな?


「有貴さんから見て、僕と兄ちゃんは、どんな風に見えますか?」

「あ、それ俺も聞きたい」


おやつの沢山乗っかったお皿をソファーの前のテーブルに置くと、兄ちゃんはさりげなく、僕と有貴さんの間に腰を下ろそうとした。


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