四月馬鹿、偽りのプロポーズ。【BL】


「有貴……俺、どうしよう……」

「何ごちゃごちゃ言ってんの。元はと言えば、流羽の悪ふざけがいけないんだから、自分で何とかしろよ」

「えー……。有貴から言ってやってよ。俺が言ったら殺される」

「流羽から言ったとしても、俺から言ったとしても。どっちにしろ流羽は殺されるよ?」

「笑顔でそんなこと言うなって。……わかった。俺から言う」


──……?

兄ちゃんと有貴さん、何の会話してるの……?


すると兄ちゃんは立ち上がって、僕が座っている場所の正面に立ち止まった。


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