四月馬鹿、偽りのプロポーズ。【BL】
「それは、俺が有貴を好きだということだっ!」
「冗談は顔だけにしてくれない?」
ムカつくムカつくムカつく!
迷惑も甚だしいよ。
「実はね、翔くん」
有貴さんがおもむろに口を開いた。
「……有貴さん?」
「俺もね、流羽のこと、好きなんだ……」
「嫌だなぁ!有貴さんまで、兄ちゃんと一緒に冗談言わないで下さいよ!」
「本気だよ。俺達……」
兄ちゃんの身体をグイッと引き寄せる有貴さん。
「「付き合ってるんだ」」