四月馬鹿、偽りのプロポーズ。【BL】
本当の4月1日。
「翔くん大丈夫かなー?かなりうなされてるよね」
「変なものでも食ったんじゃねぇのー?」
「それにしても、翔くんの寝顔……かぁわいいー」
「ちょっ……そういうのやめろよな」
「何?弟に妬いてんの?」
「違っ、……ッ……」
流羽の額に軽いキスを落とす有貴。
顔を真っ赤に染める流羽を見て、有貴は満足げに笑った。
「今の翔くんが流羽だったら、ソッコー襲ってたな」
「翔が起きたらどうすんだよ……っ」
「翔くんに言ってやりなよ。さっき俺が教えてあげたあの“嘘”を」
「嫌だよ……嘘とか……」
「流羽だって、さっき見事に騙されて喜んでたじゃん。プロポーズまでしてくれて……俺、嬉しかったよ?」
「……嘘だって知らなかったし、それに……」
「今日は、エイプリルフールだもんね……?」
──HAPPY END …… ??