意識狩り〜Consciousness Hunter〜


「峰川君の”カラー”は私も記憶がない。初めてですね。私も郡山と呼んでください」

郡山はそう言うと、山木が投げ飛ばした鋼材まで一瞬で駆け寄り、いやぁと大声を発した。

いつの間にかその右手には真剣が握られており、足下にある鋼材が真っ二つに切断されていた。

「…いやぁ、素晴らし過ぎて背筋が凍りますねぇ」

峰川は力無い拍手でその気持ちを表現した。

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