意識狩り〜Consciousness Hunter〜


「そのとおりだな。”意識狩り”を抹殺するためなら、俺たちはまとまることができる。

自分のためでもあるからな。

俺の知ってる限りの仲間に相談してみよう」

その言葉に30男は満足そうな微笑みを浮かべ、静かに右手の指先を自分ののど元に運ぶと、ゆっくりと横に引いた。

しかしその姿に、酔いにまみれた銀座を歩く人々は、何も関心を示さなかった。

< 73 / 116 >

この作品をシェア

pagetop