ありえないヒトメボレ
う〜・・・

意地っ張りな私はこういうことを正直にいうのは恥ずかしい。

でも、カナはいつも私に正直に色々話してくれるから言わないと不公平だよね。


「うん、ヤキモチ。」


「ええっ!?マジ??」


そう言うとカナは急に携帯を取り出した。


「何してるの?」

「流星達にメール。八緒が俺にヤキモチ妬いてくれたって」

「ちょっ・・・!!止めてよ!!恥ずかしい」


え〜と不満そうな声をあげながらカナは携帯のボタンを押した。



送ったな



ちなみに流星というのはカナのバンドのヴォーカル。



実際に会ったことは無いけどテレビとか雑誌とかでみるには



柴犬そっくり



いや、かっこいいんだけどね。目が大きいけどいっつも潤んでいて柴犬そっくり。



いや、今、そんな事はどうでもいい。


「なんで止めてって言ったのに送ったの?」


「嬉しかったから。喜びは共有しないと」


いまじゃなくてもいいと思います。
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