ありえないヒトメボレ
夏休み もっと教えて
 夏休みになった。

ハタチを過ぎても夏休みがあるのは嬉しい。

しかし今日は憂鬱だ。

昨日、メールがあった。


fromカナ
明日、休み取れたから、行く。ドーナツ屋で待ってて。

返事
いいよ。来なくて。東京からここまで飛行機で2時間かかるし。

fromカナ
もう、飛行機のチケット取った。(^-^)八緒に早く会いたい。vv


・・・・何なんだ最後のvvは。ていうかチケット取る前にメールしろよ。この人、本当に26歳か?

とは思ったものの、まさかわざわざ東京から来てくれた人を追い返すわけにもいかないので、ドーナツ屋で待ってます。

只今待ち合わせの十分前。

食べながら待っていようかな・・・ホワイトチョ・・・・
「八緒~~~~~~~~っっ。」
「?????@{+**>??‘_っっっっ」←意味不明

背後から、がばっと抱きつかれた。しかも耳元で
「三ヶ月も会えなくて、俺、すっごい寂しかった。八緒も?やっぱり?」
って・・・

思わず私は立ち上がった。
よろけた。

カナが抱きとめてくれたから転ばずにすんだ。

「ありがとう。」
「いいえ。俺ってジェントルマンだから♪」

前に会ったのは5月。
今は9月。(大学は夏休みが小中高とは少しずれます。)
4ヶ月ぶりの間違いですよ。奏汰さん。

「耳元で話し掛けないで下さい。」
「なんで?サプライズだったろ?俺ロマンチストだから。」
「私、あなたの声【は】すっごく好みだからどきどきするんです。」
「じゃ、ずっと耳元で話す。」
「東京帰れ。」
「ごめんなさい。」

ドーナツ屋は目立つので、店をかえて、私達は話した。
「な、八緒はどんな男が好み?」
「聞いてどうするの?」
「参考までに。」





「優しくない人。」




「え?八緒ってMなの?やべっ俺もMなんだよ・・・どうしよう・・・。」
「いいよ。あんたがなんでも。」
「八緒は心が広いな。」 
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